中選挙区制から小選挙区制へと移行した際の、その変化の予測と実際の変化について検証した。
(1)丹波功「自民党地方組織の活動」大嶽秀夫編『政界再編の研究-新選挙制度による総選挙』, 有斐閣, 1997年
(2)鹿毛利枝子「制度認識と政党システム再編」大嶽秀夫編『政界再編の研究-新選挙制度による総選挙』, 有斐閣, 1997年
準備中
Q.福井県連の比例優遇案は何故却下されたのか?
A.小選挙区の重複の枠が埋まるのを恐れたため。
イギリスにおける2大政党は、政党としてのインセンティブで成り立つものである。しかし、日本の2大政党化は、政治家個人の「大政党にいたい(比例などで有利)」というインセンティブから成り立つものであり、その性格は全く異なるものである、という指摘がなされた。
鹿毛論文が見逃している要素を指摘しつつ、2大政党化進展の要因を探る、というのはかなりの難題であった。各班首をひねって苦戦していた様子が印象的なディスカッションとなった。(小室)