2005年総選挙を中心に、政治とメディアのお互いの関係について考察した。
星浩「郵政総選挙とテレビ政治」星浩・逢坂巌『テレビ政治』朝日選書800,朝日新聞社,2006年
2005年総選挙は、小泉自民党が郵政民営化を中心に論点を設定し、メディアや野党の側からの問題提起を認めなかったという点で特徴的であると述べている。また、政治報道の点では新聞が力を失い主役をテレビに譲ったとしたうえで、これまで政治とは縁の薄かったワイドショーや週刊誌などのメディアが大きな影響力を持つようになったと分析している。(北原)
Q.NHKの立ち位置はどこなのか?
A.NHKは新聞的な報道を目指している。報道姿勢は本当に中立的な立場なのか疑わしい側面もある。
最近の政治報道について、メディアを3つの層に分けた時、それぞれに違いが見られるかを考察した。1層目(風の)のメディアが2・3層目に取り込まれていくという傾向の発言が多い一方で、3層目メディアの2層目化の動きが存在することも指摘された。
3回目ともなると、だんだん各々の個性が見られるようになって来た。先学期よりも侃々諤々といった雰囲気はまだ見られるものの、真面目になりすぎないのがこのゼミの持ち味だろう。ことこの回は議論の盛り上がりと笑いの盛り上がりのバランスが絶妙であった。(小室)