▽授業概要

2003年参院選を分析した2つの文献をもとに、データにもとづいた分析をどう読むか学んだ。

▼課題文献

(1) 今井亮佑・蒲島郁夫「なぜ自民党は一人区で惨敗したのか」『中央公論』2007年10月号, 2007年, pp. 190-199.

(2)菅原琢「安倍政権はなぜ若者に見限られたのか」(出版予定原稿)

▼文献要約

(1)
2007年参院選は、小泉内閣の構造改革がもたらした地方の疲弊・衰退が「負の遺産」となり安倍政権を襲ったものである。農村部では自民党の得票が大幅に減少し、これが自民党の1人区の大敗をもたらした。いずれにしろ安倍が悪い。(菅原)

(2)
未刊行の論文につき掲載しない。

▼全体討議

2007年参院選についての異なる視点からの分析をもとに、「小泉改革の負の遺産」とはなんなのか、また現在にどのような影響を与えているのか議論した。

▼今日の授業

計量的な分析を批判的に読む、というやや高度な内容だったが議論は発展し、小泉改革への評価の質的な変化などさまざまな意見が飛び出した。(北原)