第9回ゼミ 「選挙制度改革の議論と実際」 (2008/12/17)

▽授業概要

中選挙区制から小選挙区制へと移行した際の、その変化の予測と実際の変化について検証した。

▼課題文献

(1)丹波功「自民党地方組織の活動」大嶽秀夫編『政界再編の研究-新選挙制度による総選挙』, 有斐閣, 1997年

(2)鹿毛利枝子「制度認識と政党システム再編」大嶽秀夫編『政界再編の研究-新選挙制度による総選挙』, 有斐閣, 1997年

▼文献要約

準備中

▼質疑応答例

Q.福井県連の比例優遇案は何故却下されたのか?

A.小選挙区の重複の枠が埋まるのを恐れたため。

▼全体討議

イギリスにおける2大政党は、政党としてのインセンティブで成り立つものである。しかし、日本の2大政党化は、政治家個人の「大政党にいたい(比例などで有利)」というインセンティブから成り立つものであり、その性格は全く異なるものである、という指摘がなされた。

▼今日の授業

鹿毛論文が見逃している要素を指摘しつつ、2大政党化進展の要因を探る、というのはかなりの難題であった。各班首をひねって苦戦していた様子が印象的なディスカッションとなった。(小室)