2005年総選挙において、小泉が圧勝したことを受け、その要因について投票者に焦点を当て考察した。
谷口将紀・菅原琢・蒲島郁夫 「東大朝日共同調査分析---自民にスィングした柔らかい構造改革派」『論座』2005年11月号 2005年pp.94-104
支持政党なし層の票、その中でも柔らかい構造改革賛成派の支持を得たことが、自民党勝利につながったのである。 そしてその柔らかい構造改革賛成派とは郵政民営化自体よりも小泉の行動に変革の期待を寄せた人々であった。
Q.総選挙前の感情温度において、「自民党」のポイントが「小泉」を上回っている理由は?
A.小泉が好きでも自民党が嫌いだったアクターや、その逆のアクターが動いた結果、小泉のポイントが0近くの値を回答した人が一定数いたため低くなっている可能性がある(その他の統計方法による影響など)
Q.p97図4の表はどのようなデータに基づく区分か?
A.注を参照、それ以上の詳細はよくわからない
Q.今回の結果は支持なし層というよりも、民主層が自民に流れたのでは?(報告者から)
A.とらえ方の違い。普通、支持者といった場合にはある程度、硬い支持者を想定して話す。今回の場合、前回民主党に投票していただけで、支持者と考える必要はない。
今回の選挙で小泉に勝利をもたらしたとされる、「柔らかい構造改革派」が次の選挙ではどう動くかなどを話し合った。
やはり前回は小泉という特殊要因があったこと、今回は各党がそこまで独自も色を出せてはいないことなどを考えると、全体としては、今回は、前回ほどの熱狂が起きないだろうという予測。
補足:マスコミも前回の反省おおこなっている。また、麻生は前回のような熱狂を起こそうとはしているが、うまくいっていない。
今回は二回目ということで、大体の流れをみんながわかっていたため、かなり自由に動けるようになっている感じがする。
今回、報告者を担当したわけだが、かなり準備不足の感があった。
私のような不心得者はいないと思うが、みんな準備はしっかりとしようね。(近藤)