第5回ゼミ 「世論調査を読む」 (2008/05/14)

▽授業概要

各世論調査を読み比べて違いを確認した

▼課題文献

朝日新聞、報道2001、共同通信(東京新聞)、毎日新聞、NHK、日本経済新聞、産経新聞+FNN、読売新聞

▼文献要約

詳しくは論文・記事の方で公開しています。

▼質疑応答例

・朝日新聞の定例調査と緊急調査では、定例調査における「暫定税率を衆院再可決で元に戻すことに賛成」より、緊急調査における「暫定税率を衆院再可決で元に戻したことは妥当」の方が高く、同「反対」より同「妥当でない」が低かった。これは事前と事後という状況の差によるものなのか?

→調査対象者の心理的なもの。「賛成」と「妥当」という表現では、「妥当」の方に入れやすいのでは。

・報道2001の調査において、国民新党や社民党の支持率がほぼ0%。両党は選挙になったら議席を得ているのに、なぜ調査では支持率がそうなっているのか?

→サンプルが首都圏だけだから。ただし、新党日本は首都圏でも議席を獲得しただけに、新党日本の支持率も同様にほぼ0%なことは謎。

▼全体討議

①世論調査の時、新聞社の論調によって答えを変えている人かいると思うか?

②なぜ新聞社ごとに世論調査の結果が変わってくるのか?

Aグループ

①そのような人がいるかどうかは、資料不足で判断できない。

②時期・質問の仕方・回答項目の違い(「その他」という項目があるか否か)、などによる

Bグループ

①新聞ごとの論調など普通知らないし、読み比べもしないはず。だから自分の読んでいる新聞以外は論調に合わせようがない。

②全グループに同じ

①論調に合わせる人もいれば、論調にわざと合わせない人もいて、それで相殺されるはず

②内閣不支持率の値は新聞社ごとにあまり変わらない

先生

①新聞社ごとの論調を知っているような人は、政治に関心があり、確固とした意見を持っているはずだから、そういう対応をしないはず。