第2回ゼミ 「自民党政治と選挙」 (2008/04/23)

▽授業概要

計量政治学で重要な数字の見方について学んだ。

▼課題文献

「なぜ自民党は一人区で惨敗したのか」今井亮佑・蒲島郁夫

『中央公論』pp.190-199より(中央公論新社、2007年)

▼文献要約

2007年参院選で自民党が惨敗したのは1人区による惨敗を受けてのことだった。そしてなぜ惨敗したのかを小泉改革負の遺産、郵政選挙の後遺症、亥年現象の3つに分けて分析した。

▼質疑応答例

・07年選挙では二人区での自民党得票率の低下が著しいがなぜ選挙を決める要因にならなかったのか?

→二人区で一つの党が議席を独占するには圧倒的な得票が必要となる。ちょっと下がったくらいでは議席数には影響はない。

▼全体討議

1.文献の結論として、参院選の惨敗は安倍不信任であるとしてあるがこの計量的な根拠はどこにあるのか議論をした。

2.「小泉構造改革の負の遺産」とはなんであるかとその根拠として農村に利益を重点的に分配していたシステムを破壊による集票システムの崩壊などはどのように示されているかを議論した。