日本の政党について、戦後の歴史を追いながら学んだ。
「第七章 選挙と政党」 「第八章 制度と過程Ⅰ」伊藤光利
『日本の政治(第二版)』村松岐夫、伊藤光利、辻中豊pp.141-225より(有斐閣、2001年)
「第七章 選挙と政党」
一党優位体制下で汚職が起きるのは中選挙区や国と地方の関係があいまるからこそである。 さらに、 同一政党から複数の候補者が出ると汚職がつきものである。汚職の多い中選挙区から小選挙区を導入したのは、法案成立は細川政権下だが、オリジンは小沢 にあるなど、賛成・反対は政党にとらわれない分布であった。 また、共産党の強い支持者というが、公明党との違うところで、反自民が流れ てくる 。
「第八章 制度と過程Ⅰ」
第八章では内閣と首相・国会と立法過程・官僚制について、日本政治を動かしているこれらの制度と手続きが実際どの場面でどう機能し、どのような意味があるのかを分析・考察し、具体例を挙げながら論じている。一般的な切り口で書かれているため、政治について初学者でもわかりやすい。
生徒「p.144に『中選挙区は一党優位体制の必要条件でも十分条件でもない』とあり、他方p.164では『中選挙区制(略)がもたらす有利さに…(一党優位体制が支えられた』とある。これはどういうことか?」
菅原「中選挙区により一党優位体制ができるわけではないが、一党優位体制ができたあと中選挙区はそれを支える一因となるということ。時系列に整理して考えてもらえばよいと思う」
問 小泉政権と安倍政権を比較してみて首相・政党の「イメージ管理」に関し、 首相のリーダーシップはどうだったか?
生徒:小泉は巧み、安倍は彼に劣った 。
菅原:小泉もメディアコントロールに成功したのだろうか? 小泉はメディアに とって(視聴率稼ぎなどで)格好の取材対象であったという可能性がある。する と個人のキャラクターに左右されるわけであり、リーダーシップがとれたと言え ようか? などと批判的な視点をもてることをこの授業で習得してほしい)
第二期がはじまった菅原ゼミは新メンバーをいれた初の授業であった。しかし菅 原ゼミの特徴である「やたら笑う」に正直驚きを隠せない新メンバーたちと、や ややりすぎの旧メンバーたちとの確執があらわれはじめる。そんな中、土井田( 主人公)は三島、野本などの濃い新規参加メンバーを目にして自分の立ち位置に そこしれぬ不安を感じ始めるのだった。(鈴木)