第6回ゼミ 「世論調査研究の実際と問題点」 (2007/05/30)

▽授業概要

因果関係には偽の相関というものがあることを学び、その具体例を境家史郎氏の文献で検証した。

▼課題文献

「第1章 政治過程の理論と方法」 伊藤光利・田中愛治・真渕勝
 『政治過程論』(p.22まで)(有斐閣,2000年)

「政治的情報と有権者の選挙行動―日本の選挙におけるキャンペーンの効果―」
 境家史郎  『日本政治研究』第2回第1号,pp.74-110(木鐸社,2005年)

▼議論内容

境家論文における、情報、あるいは情報「量」を (1)選挙情報量変数の定義 (2)受動的情報量は本当に「受動的」であるか (3)情報は果たして情報「量」という形で投票参加や投票意図に影響を与えているか?という3つに分けて検証した。

その後、境家論文について図7(略)の因果パスの設定は適切かどうか考え、適切でないとすればどのように変更されるべきか議論した。