第3回ゼミ 「世論調査1」 (2007/05/09)

▽授業概要

世論調査とはどういうものかを学習し、最近の無党派についても理解を深めた。

▼課題文献

「第8章 選挙民の中の政党」 川人貞史・吉野孝・平野浩・加藤淳子
 『現代の政党と選挙』,pp.153-173(有斐閣,2001年)

「無党派時代の終焉―政党支持の変容過程」 松本正生
 『選挙研究』21号(木鐸社,2006年)

「第二章 世論調査というブラックボックス」 松本正生
 『世論調査のゆくえ』,pp.76-140(中央公論新社,2003年)

「付録 世論調査の情報」 上田尚一
 『統計の誤用・活用』(朝倉書店,2003年)

▼議論内容

「加齢効果」とは何であり、なぜ発生するのか考えた。また、文献中の「利益配分のネットワークに連なり、等質的な党派的環境の中に住み、何れかの政党を支持しつづける人々」が、なぜ「それゆえ」「政党再編(realignment)の選挙民レベルの担い手」となるのかも議論した。

さらに、選挙区情勢調査には、現在RDD法を用いることが通常であるが、これが適切かどうかも考え、名簿抽出の面接法との比較の中で、この適否を論じた。そのほかにも、近年盛んに行われているネット調査が世論調査と呼べるか、その理由も含めて考え、ネット調査が他の調査に比べて有用なのはどのような場面であるか議論した。